任意売却を成功させるには各分野の専門家の協力が必要
自分で物件の買主を探す任意売却の場合は、不動産売買の知識を有していない素人では何をすればいいのかもわからない状態です。
そのため、任意売却を成功させるためには、各分野の専門家に協力を仰ぐとよいでしょう。
まず、物件の適正価格を算出するには宅地建物取引主任者や不動産鑑定士、不動産業者などが適任です。
売買に関する契約書の作成は、不動産業者や弁護士、司法書士などに依頼するケースが多く見られます。
債務の弁済のために物件を売却する場合は、債権者とやり取りをするのに弁護士や司法書士に仲介してもらうとスムーズに話を進められるでしょう。
売却益が税金にどうかかわってくるかを知りたいときには税理士に相談することになりますし、売却予定の不動産の所有者について、住所氏名が変更になっているとき、抵当権がついていて売却前に抹消したいときなどは司法書士に不動産登記を依頼することになります。
どこまで専門家に任せるのか考えておきましょう。
任意売却なら一般の不動産取引よりも安く購入できる
そもそも任意売却とはどのようなことを指すのでしょうか。
まず住宅ローンを組んでマイホームを購入した人がいるとします。
その人が何らかの理由から、ローンの支払いが出来なくなったとします。
ですがまだローンが残っているので、金を貸した銀行がローンの完済を要求してきます。
しかしそれが出来ない場合には、そのマイホームを売却してその代金からローンを回収します。
それが任意売却です。
債務者はマイホームを取られますが、その家を購入する人は通常よりも安い値段で家を購入することが出来るのです。
例えば通常の不動産取引よりも、7から8割くらいの値段で購入することが出来る場合があるのです。
ですから家を安く購入したい場合には、任意売却の家を探すという方法もあります。
それと似た言葉で競売がありますが、競売は通常の不動産取引の、5割くらいの値段で購入することが出来ますが、素人が競売に参入しやすくなったとはいえ、まだ敷居が高いという印象があります。
そのような人にも、任意売却のほうがやや安心感があるといえます。